空き家情報 No.004 / 米原市山東地域

空き家 No.004 / 米原市山東地域

小さくて粋な佇まいに、新しい恋をしませんか



 旧中山道は伝統的な町並みが続いていて、歴史を感じさせる名所として、遠くからも旅客が訪れる観光スポット。山に囲まれたこの地域は、近くに小川が流れていて自然も豊かで、雄大な遠景を眺めながら、ゆっくり散歩するのはとても気持ちが良い。
歴史文化と自然を身近に感じることができ、歩いていける範囲に都市機能がぎゅっと集まっている、便利な田舎のちょうど良いがそろったお宅をご紹介。

静かな路地に面した小粋なお家
 商家の町並みがつづく中山道からすっと小道へ踏み入ると、静かな路地があって、落ち着いた雰囲気。この路地を歩いていくと、今回ご紹介するお家の玄関先の庭木が見えてくる。
 はじめに惹かれたのは、路地から玄関へのアプローチ。家のまわりには色々な草木が植えられていて、玄関口まで小道がつづいている。街道沿いには立派な佇まいの家が多いけれど、裏路地には、小さいからこその粋な意匠があしらわれた家々があって、とても落ち着く雰囲気。玄関先は竹でできた袖垣(玉袖垣)で坪庭と空間が仕切られていて、これがまた味わいがあって素敵だった。
 坪庭では、雪がちらつく寒い冬をじっと耐えながら、椿のツボミが膨らんでいて、春を待ちわびているようだった。座敷から小さな庭を眺める生活もいいなあ、としみじみ。縁側にスッと日差しが差しこむと、とても温かい気持ちになった。


木製建具がそのまま残る、細やかな意匠
 木製建具がそのまま使われているのも嬉しい。木製引戸や雨戸、ねじ締錠、襖や障子、木彫りの欄間、床の間など伝統的な日本家屋ならでは細かな意匠が印象的だった。台所のレトロな模様の摺ガラスも可愛らしい。縁側の床板は、長年手入れされてきた艶やかな木目が美しくて、足さわりもサラリと気持ち良い。


「この家に住んでいた頃、障子の張り替えをしたなあ」と思い出を話してくれた大家さんは、今でも、月に一度は空気を入れ換えに帰ってきているそうだ。
大家さんがまだ小さい頃に、お父さんがこの家を建ててから、半世紀が過ぎた。ずっと大事にしてきたからこそ、細やかで粋な意匠が受け継がれていくのだなあ。


ちょうど良いがそろった生活空間
 間取りが大きすぎないのも、生活しやすく、ちょうど良い。昔ながらの家は広い家が多くて、使いきれないし掃除が大変だという核家族世帯も多いので、現代生活にも便利な間取りは、嬉しいポイント!
主婦として実用的で嬉しいと思ったのは、台所に直接出入りできる勝手口。ゴミ出しや買い物を持ってはいる時、無駄のない動線はとても楽チン便利。水まわりはリフォーム済みで、キッチン・風呂・トイレは快適に使うことができる。
1階は、洋間1室、和室3室があって、南北に縁側があって明るい。その縁側の奥にあるちょっと急な階段を上がると、2階には3畳と6畳の和室2室があり、個室には十分な収納がそろっている。
「大がかりな改修の必要はないけれど、2階の襖は張り替えた方がええやろなあ」と大家さん。


 家から歩いて1分のところに、小屋と空地があり、そこに車を停めることができ、ちょっと耕せば小さな家庭菜園もできる。シンプルに暮らすには、よく張りすぎず、ちょうど良いなあと素直に思う。


交通の利便性は抜群!歩いて生活できるエリア
 駅までは歩いて10分ほど。名古屋方面・関西方面への電車通勤や通学にも、とても便利。歩いていける範囲に、郵便局や銀行、行政サービスセンターなど都市機能が充実しているエリアは、市内に数える程しかないので、かなり恵まれた好立地!
街道沿いには、昔から地域の人の生活を支えるスーパーもあり、小学校や中学校も近く、子育て世帯にも嬉しい。夏祭りは盛大で、近隣地域からも多くの人が訪れてワイワイと賑わっている。

家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。それが、恋する空き家プロジェクト。
詳しくは、まいばら空き家対策研究会までお問い合わせください。



この家について


構成 母屋
玄関アプローチの先に、坪庭あり。玉袖垣で仕切られた空間には、椿の木や小さな木々が植栽されていて、雰囲気がよい。
特徴 【木製建具】引戸や雨戸、ねじ締錠、襖や障子、木彫りの欄間、床の間など伝統的な日本家屋ならでは細かな意匠がのこっている。
【すぐ住める】水回りもリフォーム済で快適に住み始められる。間取りも大きすぎず、核家族にはちょうど良い。
【襖の張替え】2階和室の襖は傷んでいるので、張り替えた方がええやろなあ、と大家さん。


周辺環境


都市機能 駅までは歩いて10分ほど。小学校までは歩いて10分ほど。
中山道沿いに小さなスーパーあり。郵便局、銀行、行政サービスセンターも徒歩圏内。
家周辺特徴 静かな路地に面して落ち着いた雰囲気。すぐそばには中山道があり伝統的な町並みが続く。


その他の写真はコチラ。写真をクリックすると拡大します。


こんな物件です。

人的環境周辺環境住宅環境

 

取材をしてみて


まいばら空き家対策研究会
タケムラ

 台所の模様入りのすりガラスを見て、思わず「懐かしい〜!紙をあてて、鉛筆でこすると模様が写るんだよね。よく遊んだなあ」とスタッフ。このお家でも、世代を超えて、懐かしい体験が受け継がれていくと楽しいなあ、とほのぼのしました。
 家を探す時に、自分の暮らしに“ちょうど良い”って感覚、とても大事だと思います。どんな家に住みたいのかは人それぞれ、色んな理想を持って探し始めると思いますが、今回のお家は、便利な田舎でシンプルに暮らしたい方にとっては、まさに“ちょうど良い”のではないでしょうか。移住をお考えの方、まずはどんな暮らしをしたいのか、色々お話ししましょう。自分にちょうど良いための家探しをじっくりお手伝いさせていただきます。

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