投稿日:2023-02-20

米原での”仕事”と”暮らし”の魅力について。~ガラス工房YANEURA ハヤシさんのお話~


こんにちは。みらいつくり隊 あさいです。
地域おこし協力隊になって、あっという間に季節が一周しようとしています。

年末年始には、新聞折込”米原暮らしを決めたわたしの選択”の取材をさせていただき、
米原市にいる素敵な人たちのお話を聞く機会をいただきました。

取材した方々のお話、こちらからぜひご覧ください!


私たちがまだ知らない米原暮らしの魅力がこんなにたくさんあるのかと…

まだまだ私たち、米原初心者だなあって思いました。

これからもどんどん米原のいろんな魅力に出会いに行き、
いろんな人に魅力を語ってもらい、
移住を考える皆さんに紹介していけたらいいなと思います!

 

ということで!

ガラス工房YANEURAにお邪魔して、
わたしたちみらいつくり隊の先輩でもあるハヤシさんに、
米原での”仕事”と”暮らし”の魅力について伺いましたので紹介します。

※ワークショップ体験の記事はコチラ

△▼△林さんのお話△▼△

米原に来たきっかけ

今までに、米原よりもっと田舎での暮らしや、マンション暮らしも経験しました。
子どもができたとき、震災もあって、これからのことを考えました。

一軒家を探しているときに、「民芸創生」の分野で募集があった米原市の協力隊に応募しました。


もともと町おこしにはさほど興味がありませんでした(笑)
でも、「ここで何かやりたいという気持ちで来て、住み続けてくれることが一番だ」
と言ってくれた行政の人たちがいました。

役所って、どちらかというと今まで避けていたのですが…。
そんな市役所と繋がれたことが、大きかったです。

求められているものと、求めているものが一致したというか。
アイディアはある。だから、行政の力を借りる。

そんな方法を知りました。

米原に来たのはその時が初めてで、家を見てイメージが膨らみました。

窓越しに夕日がさしていて、おくどさんが照らされていて…。
妻も、ここがいい!と。見た中で一番古かったけれど、
「土と木だけでできているから自分でなおせる」とも思い、拠点を決めました。

 

 

仕事も自分も、いろんな要素で成り立つ

収入の7割はガラスに関連する仕事ですが、その内容は米原に来てから大きく変わりました。


以前は出店や個展が中心で、店も構えていませんでした。
この家と出会い、DIYをしているうちに「自分たちだけで使うのはもったいない」と思うようになり、
当初は予定していなかったワークショップを始めました。


夏休みは毎日満員になるほど忙しいです。

 

ガラス以外にも、いろんな仕事をするようになりました。

同じ米原でも文化・生活スタイルが違うので、
興味を持ってくれた人からの依頼があり、それが仕事の一部になったりもします。

例えば、”薪ストーブをやっている”と知って木を切ることの依頼があったり、
”畑をしたい”と言っていたら営農から田畑管理の依頼があったり…

DIYをきっかけに、近くの製材所にも通うようになりました。
皆さんにおどろかれますが階段も手づくりです!!

今までは、「ガラスだけで食べていけることが成功」というこだわりがありました。
でもこちらにきてからは、いろんな要素で自分が成り立っているんだということがわかってきて。

田舎ってそういう場所です。
お金以上の、人との繋がりによって仕事が生まれる。

家だけでなく、HP・チラシ・ロゴも、手作り。

その結果、今では「作る側」としての依頼が来たりも…。
こういうことからも、田舎は、仕事をつくりやすい場所ともいえると思います。

 

 

”ちょうどいい田舎”での子育て

子どもをここで育てられてよかった、そう思います。
子どもたちにはずっとここにいてほしいというわけではなく、
むしろ都会に行ってもいいとさえ思っていますが、
子ども時代の今この時間をここで過ごせることが貴重だと思っています。

子育ても田舎ならでは。
人数が少ないから、クラスのみんなが友達。親同士も、近い。

ぽつんと一軒家にあこがれていたこともあったけれど、
やっぱり子育ての面で言えば近所との交流がある今の暮らしはちょうどいいです。

ど田舎と都会を経験してきたので、よりここの良さがわかります。
とりあえず国道沿いまで行けば何でもそろう。

いざというとき、大きな病院までの距離も近く、選択肢さえある。
米原は便利な田舎です。

完全自給は難しいけど、畑するのはたのしいし、おいしい。
どこか特別な場所へ連れていくとかではなくて、
庭の火や野菜を触りながら子どもたちとかかわることができます。

薪ストーブ・庭キャンプ。
こういう生活を見てみたい、と町からも見に来る人がいたり、
ちょっと疎遠になっていた人から連絡が来たりもします。

あとは、早寝早起きになりました。
どんどんワイルドなことをするように。

チェーンソー・軽トラ・料理…。

庭があり、火をどんどん使えるから、ワイルドな料理も楽しめます。

生活が楽しい!!わくわく!!

でも、街が恋しい時もあるので、そんな時は遊びに行きます。

 

移住者に向けてのメッセージ。

田舎には、チャンスがある。

そう考える人が、年々増えている、と思います。
土日にワークショップをしていても、
こういう生活【=空き家・古民家・自分で改修】という話にピン!と来る人が増えた気がします。

同世代の、子どもが小さくて、これから腰を据えて…という人が多いなという印象です。

ローンを組んで、新築を立てて…という昔からのあたりまえの価値。
いい木でできた、昔の家が余っている、今。

 

ネットもありいろんな情報へのアクセスが可能な今、
こだわれば人は来るということを、証明している人たちがここには実際に居ます。

大儲け、とは違う種類の、細長い成功をストレスなしでやっている人たちがいます。

あとは、”場所の力”を見つける、センスがあるかどうか!

なんでも、やってみる価値があると思います。

直感を信じて!

▽▲▽お話を聞いて▽▲▽

田舎暮らしを考えたとき、”仕事”はどうなるのか、
というのは誰にとっても大きな関心事の一つだと思います。

地域の中にある仕事や自分で仕事を作っていくということ。
これからの生業づくりに対しても、お話を聞いてきて勇気が湧いてきました!!

ハヤシさんがほとんど自力でDIYされた古民家は、
古民家×木×ガラスで本当に素敵な空間になっています。ほんと、憧れです・・・

最近では、古民家に使われている古いガラスを使ったワークショップも始まったそうです!!
記事や写真を見て気になった方はお店にも是非、ハヤシさんに会いに、足を運んでみてください。


ガラス工房「YANEURA」

 

※過去取材した「空家に恋した人たち」記事もCheck!
※ワークショップは、ふるさと納税返礼品にもなっています

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