移住事例 / 米原市山東地域

オシャレで機能的に生まれ変わった大きな古民家!
子育ても仕事も、快適に両立させる家

移住事例 / 米原市山東地域

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街道沿いに建つ、由緒ありそうな大きな家。築年時期は明治39年。大きな梁や柱はどれも見応えがあり、リフォームされた中にあっても堂々と、素敵な雰囲気を醸し出しています。今では手に入らない木戸や古い茶箪笥も新しい快適空間にインテリアとして溶け込み、癒し要素となって気分を落ち着かせてくれる…。移住者Nさんの、フットワークの軽さとアイデアが生み出した米原暮らし。スマートで熱い、Nさんファミリーの家と暮らしをご紹介します。

プロフィール写真
空き家に恋した人

Nさんファミリー

大阪出身のご主人と奥様、お子さんは2人、そしてワンちゃん。大阪から上京して15年以上の都会暮らしを経て、令和3年に米原市に移住。東京時代からコンピューターグラフィックス(CG)クリエーターとして大活躍(超有名!)のNさん。自身が代表を務める新会社を設立し、現在は、本社機能も米原の自宅に移している。お子さんが生まれたこと、また、コロナ禍でリモートワークが増えたことをきっかけに地方への移住を考え始め、歴史あるこの地域の、広い庭のある家が気に入って購入。移住してすぐ、2人目のお子さんを自宅出産するなど、思い出深い新生活スタートとなりました。


情報は足で稼ぐ!とにかく街を歩いてみよう!!
大阪で生まれ育ち、東京での都会暮らしは15年を超えたというNさん。CGクリエーターとしてたくさんの作品を世に出し、現在ももちろん第一線で活躍し続けている。そのような都会の人が、会社ごと米原にやってきてくれた、それだけですごい!そして、福祉施設で機能訓練士として働いていた奥様も大阪のひと。明るくて元気、サバサバしていて素敵。どのような経緯で、米原を選んでくれたのだろう…
「大阪に住んでいたから、学生の頃は東京に憧れがありましたね。スケールが違うし、東京にはなんでもあって、いいところがたくさんあります」とNさん。都会の暮らしを満喫しながら、仕事に没頭してきた。しかし、お子さんの誕生によって、お二人の価値観、暮らしについての意識が変わってきたという。
「都会には、仕事や遊びに刺激を与えてくれる要素が十分あるところが魅力ですが、色々なものがムダにありすぎる気がします。東京以外でも観光地化された都市はいくらでもあって、でも、本当に必要なもの、大事なものは昔ながらの『自然』や、当たり前のようにある美しい『空気』。米原にはそれがあります」と、話してくれた。
また、当初は東京との二地域居住を考えていたが、現在は、仕事で東京などに出ることはあるものの、住まいは米原のみに落ち着いた。「大阪に実家があるので、東京と大阪の中間で、さらに新幹線が停まるとなったら米原がふさわしいと思いました!」なるほど、確かにそのような暮らしにももってこいの米原なのだ。



米原に決めてからの行動はお二人とも早くて、さっそく空き家バンクへの会員登録を済ませ情報収集。住むなら米原、その中でも中山道沿いの柏原、現地を見てターゲットが絞られていった。「とにかく街を歩いて、空き家のような家を見つけたり、街の人に聞いてみたりもしました。『研究会』の情報や協力にも助けられました」とにっこり。フットワークの軽さと親しみやすい雰囲気もお二人のいいところで、どんどん道が開けていった、いや、持ち前のキャラクターで道を切り開いていった。



リフォームのこと
平入りの大きな古民家で、どっしりとした印象の家。京町家のように、間口が狭くて奥に長いタイプではなく、平面図で見ると街道に面して横長、さらに 1、2階ともほぼ同じスペースが取れて、使い勝手がよさそう。
リフォームでは、玄関土間の広さをそのまま活かし、ベビーカーや自転車など保管場所に困る外遊びアイテムをゆったりと収める。1階にはワンちゃん専用の部屋も用意され、お散歩にすぐ出かけられるのもいい。キッチンやリビングルームなど主な生活空間は2階に集中。陽当たりと風通しが良く、冬の寒さ、夏の暑さに強そうだ。防犯にも最適ではないか!
ひときわ目を引くのが螺旋(らせん)階段。おしゃれなレストランやシティホテルでしか見たことのないような、みんなの憧れ(笑)。アイアン製の支柱や手すりをNさん自身が色を施したというこだわりの場所でもある。目で見て楽しく、開放的で明るく、階段が省スペースに収まるというメリットもある。
一方、元々あった土壁を残して露出させているのは、さながら「アート作品」。天井裏と屋根の間にできた空間を「物置」として活かしているのもNさんや工務店さんのアイデア。家に残されていた家具などはなるべく使いたいと、家財道具の整理にも時間をかけ、リフォームに繋げていった。古民家を知り尽くした工務店さんと、古民家の良さを引き出すアイデアを持った施主さんの相乗効果が随所に現れている。
ちなみに、2人目のお子さんを自宅出産するというのは奥様の、たっての希望。
「コロナ禍で建築資材が揃わなかったり、丁寧な施工のおかげもあって工期が予定より伸びてしまい、自宅出産に間に合わないかもしれないとドキドキしました。とにかくトイレだけは作ってほしいとお願いして(笑)、無事、この家で新しい命を授かることができました」とのことで、ドキドキのエピソードがリフォームの思い出に花を添える形になって本当に良かった。



地域とともに歩む、これからのこと
街道に人が行き交い、宿場として賑わっていた往時をイメージしながら、これからは「本業でもあるCGの世界を、この地域や子どもたちとともに広げていきたい」(Nさん)という夢も。
この街について「毎年開いてらっしゃる祭りなどで団結力があり、街道と建物などが作る街の雰囲気もとてもいい。もっと多くの人に訪れてほしいし、知ってほしいと思います。そのために自分たちができることをやっていきたいです」と静かなる情熱を燃やすNさん。
そして、「子どもたちに、大人が楽しみながら頑張っている後ろ姿を見せれば、一度は故郷を離れてもまた帰ってきたい場所になる」という。筆者もそう強く思う。
さてさて、Nさんファミリーの米原暮らしは始まったばかり。楽しい計画も目白押しらしい。お楽しみはこれからだ!
Nさんファミリー、米原にようこそ!


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恋する、空き家。
家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。それが、恋する空き家プロジェクト。


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取材をしてみて


カワムラ

古民家を維持管理していくのは簡単なことではなく、住み続けるとなればそれなりに覚悟がいることだと思う。今回ご紹介した家は明治!長年の風雨をしのいできた風格があり、住み継いできた人たちの思いを感じずにはいられない。筆者も含め、古民家好きにはたまらない物件である。次代を担うNさんファミリーが入居してくれて一安心。これからも地域の人々と楽しみながら、地域を盛り上げていってほしい~応援しています!




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