移住事例 / 米原市山東地域

東京に出掛けやすい、便利な田舎を探していました!!

移住事例 / 米原市山東地域

トップ画像

「こんな古民家リフォームを夢見ていたんですよ!」という声が聞こえてきそうな、おしゃれで機能的でシンプル。元の家の雰囲気を程よく残しているムラカミさんのお宅をご紹介します。明るくて開放的なリビング、使いやすい家事動線、コツコツと手入れをしてこられた庭の植物たち…どこを取っても素敵!静かで自然豊かなこの地域にも溶け込んでいます。

プロフィール写真
空き家に恋した人

ムラカミさん夫妻

大阪の会社にお勤めされていたご夫妻が、お住まいのあった芦屋市から令和6年春に移住。水彩画家のご主人は、自宅をアトリエ兼ギャラリーに。奥さまも、自前の「機織機はたおりき」で織物作品を制作されるアーティスト。お二人の生業に関わる大事な「モノ」を、リノベーションした「空間」へ、見事な「見ながら収納」を叶えられています。東京への出張が多いので、便利で快適な田舎を探して各地を見て回った、というご夫妻に見初められた米原の魅力とは・・・!?


米原の魅力と絶妙なマッチング!!
ご存じ、滋賀県で唯一の新幹線が停まる駅を擁する、米原。交通インフラ的に「便利な田舎」、スーパーやコンビニ、病院についても不自由のない、「程よい田舎」である点をおすすめポイントにしている。ムラカミさんもこの利便性に注目して移住先を探してこられた。
個展の開催やカルチャースクール講師として東京や大阪などに出掛ける際に、JR東海道新幹線駅が近いことはありがたい。
何より、自然豊かで水と空気が美味しいし、ベタっとしたような暑さがなく爽やか。そして、集落の美しさに魅かれたという。
「標高が高いわけではないのに湿度がいい感じで、思った以上にカラッと、空気が澄んでいてびっくりしました。集落の中や周囲に、水路がある風景にも心奪われました。家の周りを常にきれいに整えているお宅が多くて、それらの、瓦屋根の家々が連なっている姿が里山の中にバランスよく配置されている景色って、全国にあるようで、実は今ではあまり見られないと思うんです」。
なるほど!確かに、ドカ雪の時のめんどくささはともかく、夏場でも比較的涼しくて過ごしやすい。風景については、新興住宅街では屋根や壁は新建材、ガルバリウムが主流・・・、それもデザインや機能的にも良いかもしれない。が、昔ながらの瓦屋根の日本家屋が、山や川、田んぼの風景に溶け込んでいるのは、やっぱり落ち着くなぁと、今も米原で身近に見られる「日本の原風景」が貴重なものだと気づく。
一方で、家そのものについては、作品の搬出・搬入作業のために大きな車でも家の近くまで入れて、玄関や部屋の間口が広いこと、などが条件に! アトリエ・ギャラリーのためのスペースや、作品を保管しておくための空間も必要だ。空き家バンク登録物件の中からあてはまりそうなものをピックアップしてもらい、数軒を内覧したあと、立地や家の雰囲気、状態、色々なご縁を感じて、この家にほぼ即決した。



業者さんと二人三脚で、素敵なリノベ
デザイン事務所でグラフィックデザインの仕事をしていたという奥様。仕事柄、ハウスメーカーの家の間取りを『研究』したり、ご自身のこれまでの住まいをフルリノベーションしてこられた経験を活かして、「前の家で気になっていたことや、こうしたいなと思ってきたこと、ここにはこんな感じの建具を入れたいな、などを、今回のリフォームで業者さんにお伝えしたところ、親身になって聞いてくれて、ガッツと熱意で(笑)応えてくれました」と振り返り、その仕事ぶりを大絶賛。
例えば、ギャラリーの壁の白漆喰は、最近、刷毛目はけめをあえて残して、でこぼこの状態に塗るのが流行っているが、水彩画の作品を展示する場合、シンプルな「白」が作品を映えさせる、と、すっきりと平らに、清潔感のある壁と空間を完成させた。
また、水回りの動線を整理したり、キッチンにぴったりな作り付けの棚を設けたり、明かり取りや、風景を切り取るように設けた窓によって採光や通風を意識。建具は、奥様の好みに合わせたものをとことん探してくれるなど、熱意、職人魂、信頼関係の賜物が光っている。
そうそう、奥様の大切な「機織機はたおりき」は、北欧の織物で「スウェーデン織」とも呼ばれている作品が織れるもので、大きさも機能もかなり本格的なもの。作品もとても可愛らしくて、暖かそうで、素敵だ。
「モノも大きいし、音や振動もするので、マンションでは満足に使うことができませんでしたが、この家では周りに気にすることなく没頭できます」とにっこり。素敵なインテリアのような機織機はたおりき、この家にぴったり馴染んでいる。


地域やご近所づきあいのこと、そしてこれから
内覧で訪れた際に、近所の人と出会って交わした会話も、移住の決断を後押しした様子。
「近くの公園に、近所のご婦人が小さなひ孫さんを連れて遊んでいたんです。その子がすぐに私たちに気づいて、『何しに来たの~??』『どこから来たの~??』と、はきはきと、とても元気よく話しかけてきてくれました」と回想。
都会では、子どもに対して「知らない人と話さない、付いていかない」「外や共同住宅では騒がない、静かにする」、ということが当たり前に言われているなかで、「この子はなんて伸び伸びとして元気なんだ!」と、感動したという。
また、近くのお宮さんのお祭りを見に行って、いにしえからの行事に興味を持たれたとのこと。
「境内の掃除をさせてもらったりすると、知り合いもできますし、色々と教えてもらえます」と、町内の行事への参加にも積極的だ。
さらに「お隣さんが、以前のこちらの住人の方と仲良しだったそうで、今もそのことを話してくれて、私とも仲良くしてくれます。たけのこや里芋をくださったり、それが本当に美味しいんです!」と、ほほえましいエピソードも。
これからの生活についても、ワクワクが止まらない様子。「朝、2人で近くを散歩しているのですが、伊吹山からの水が豊かで、水が張られた水田がとてもきれいです。見たことない草花がまだまだたくさんあって、家で仕事をしていても表にすぐに出られて、庭にかがめばカナヘビを見かけたり、楽しいことばかり」という。少し足を伸ばせば、岐阜や福井にも近く、名古屋に行くのも便利で、近くの温泉に行くことも楽しみにしているのだそうだ。

昔から生活に直結していた水のある風景を、これからも守っていきたいという思いが募っているという。ゆくゆくは、自宅で絵画教室や塗り絵教室を開いたり、夏休みに、都会の子どもたちと親御さんを招いて、ゆったりと滞在してもらいながら夏休みの宿題を見てあげたり、なんていうこともできるかな、と、それらもこれからの楽しみの一つだ。
ムラカミさん!米原にようこそ!


その他の写真はこちら


恋する、空き家。
家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。それが、恋する空き家プロジェクト。


まいばら空き家対策研究会は、ご縁をつなぐお手伝いをしています。
ご紹介にあたっては「直接会ってお話し」させていただくことをとっても大切にしております。

興味のあるかたは、まず一度、まいばら空き家対策研究会までお問い合わせください。



取材をしてみて


カワムラ

かなり楽しい取材でした!こちらの集落は静かで美しく、街なかにも、駅にも近い、便利な場所。全国的にも有名な芸術家のお二人が、米原のこの地を選んでくれたこと、個人的にも本当に嬉しい。やはり、それだけ魅力的な場所なのです。筆者も未だに、山で猿や鹿を見かけるとワクワクする。住宅街の我が家の畑で玉ねぎを根こそぎ掘り返されたときは、「やられた~」と言いながらも姿を見たかったな、と思ったりした。水路もきれいだし、山が見える風景も好きだ。当たり前のこの日常を、一緒に守っていきましょう!




恋人自慢一覧へ戻る

PAGE TOP