空き家情報 No.008 / 米原市山東地域

空き家 No.008 / 米原市山東地域

カマドが残る茅葺屋根のおうちに新しい恋をしませんか


賃貸・売買 売買優先 価格 要相談 建築希望用途 応相談
空き家歴 1988年〜 すぐ住める度 B 水回り C 付属屋 物置、外厠
オススメ度 A 駐車場 2台 おもむき A 便利度 B


伊吹山を見上げる集落の端っこ。姉川が近く水が豊富で、水路が集落中に巡らされている。
家からは、田んぼ越しに雄大な伊吹山の姿を眺め、四季折々、季節感たっぷりの山の様相を身近に感じることができる。
茅葺屋根のノスタルジックな雰囲気のお家をご紹介します。

茅葺屋根の昔ながらの雰囲気が魅力
遠くから見ても、ひときわ目立つ、赤い三角屋根のお家。風情たっぷり、茅葺屋根。見上げると棟飾りの下の破風には「水」という文字がある。
これは家屋を火災から守るために、火除けを願ったまじないだと言われていて、今でも湖北地域には破風や棟木に「水」と書かれた母屋を見かけることが珍しくない。



玄関を入ると、広い土間があって、見上げるとピカピカに燻された煤竹が見える。その奥には通り土間が続いていて、かまどが残るおくどさん。
タイル張りの流しがとても可愛らしく、窓が多く明るい台所は、清潔感があって気持ちよい。手洗い場やお手洗い、ふろ場もタイル貼のレトロな雰囲気で、木製ガラス建具との相性も抜群!


間取りは8畳4間の田の字型。天井が高くて、広々とした座敷。南の庭に向かって縁側があって、日が差すとぽかぽかと気持ちよさそう。
「夏は、畳は全部上げて虫干しして、板の間で過ごしていたよ。風通しが良くて気持ちがいいよ。床拭きは子供らの仕事だったね。」と大家さんが懐かしそうに話してくれた。
年末に、柱も梁も天井板も全て拭き上げるのは、若者が担う大掃除だったそう。「風呂を焚いてね、大人数でピカピカに磨いて、ようやく気持ちよく新年を迎えられたね。」燻されて黒く光る柱も梁も、ささら天井も、大事に手入れする習慣があってこそ、年月を経た今も立派な佇まいがあるのだなあと感心させられる。


身近な自然を楽しんだ幼少期。農作業も手仕事も家族で暮らした思い出
大家さんは就職して関東にでる18歳まで、このお家で家族とともに暮らしていたそう。
「雪が積もると、一面真っ白で道も田んぼも畑もわからなくなるでしょう。そんな日は、真っ白な大地をまっすぐ歩いて通学したね。」子供ならではのワクワクした気持ちを想像しながら、のどかな冬の湖北の風景を思い浮かべるとほっこりする。
当時は牛を飼って田んぼをしていて、農作業は家族総出で早朝スタート!幼少期の大家さんも作業を手伝ってから、通学するのが日課だったのだそう。
家でお蚕や藁草履や筵あみをする生活で、味噌つきや麹づくりもしていたのだとか。座敷は、家族団らんの場所であり、手仕事の作業場であり、大家さんの家族との思い出がたくさん詰まっていた。




ここは姉川が近く、水路が張り巡らされた集落。「今は魚も少なくなっただろうけど、昔は素手で魚取りをしたものだよ。魚がたまるポイントがあってね、友達とジャブジャブと小さな水路に入って、手で堰き止めていくと面白いように採れたもんだね。」と自然を遊び尽くした少年時代を笑顔で話してくれた。
自然の中での遊びは無限大で、子供たちにとって最高のフィールド!


タイムスリップ!昔の暮らしに想いを巡らす古道具
玄関土間から急なハシゴを上ると屋根裏へ。明かりを取るための小窓があって、自然光でほんのり明るい空間。
燻された茅葺きの小屋組は力強くて迫力満点!そこには牛が引く数々の農具、養蚕に使った籠や焚付けの芝・薪など、時のとまった道具たちが、たくさん眠っていて、大家さんがひとつひとつ丁寧に説明してくれた。
決して便利ではないし、裕福ではないかもしれないけれど、家族みんなで手をかけて暮らした日々を、手に取るように感じることができて感動的だった。



家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。
それが、恋する空き家プロジェクト。
詳しくは、まいばら空き家対策研究会までお問い合わせください。



この家について


構成 母屋、物置、外厠
母屋の南側に庭あり。縁側越しに眺めると気持ち良い。
特徴 【茅葺屋根】集落の中でもひときわ目立つ、茅葺屋根。昔ながらの風情が魅力的。
【カマド】通り土間の先には、おくどさん。タイル貼りの流しと木製建具の相性も抜群で、雰囲気良い。
【下水未接続】下水配管に繋がっていないので、下水工事をすると、より快適に暮らせる。
【屋根裏】昔の農具、養蚕に使った籠や焚付けの芝・薪など、時のとまった道具たちが眠っていて、タイムスリップした気分。
【ささら戸】家屋には木製建具が残っている。特に玄関土間にある“ささら戸”は伝統的な日本家屋ならではの繊細な意匠が印象的。


周辺環境


都市機能 最寄りの近江長岡駅までは車で20分弱。小学校への通学は歩いて25分ほど。
国道が近くて、車があれば買い物など便利。
家周辺特徴 伊吹山を田んぼ越しに見上げる、贅沢なロケーション。
水が豊富で、集落には水路が張り巡らされている。姉川が近く、川遊びもできる自然豊かなフィールド。


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こんな物件です。

人的環境周辺環境住宅環境

 

取材をしてみて

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まいばら空き家対策研究会 タケムラ
この家での幼少期の懐かしいエピソードをたくさんお話しくださった大家さん。決して便利ではないし、裕福ではないかもしれないけれど、家族みんなで手をかけた暮らしがそこにはありました。
高度経済成長期を経て社会は大きく移り変わりましたが、情報が溢れ求める以上に便利になった今だからこそ、私たちは、改めて何を大事にして生きるのか選択することができるようになったのではないかと感じます。
大家さんのお話には、今の暮らしをより豊かにするためのヒントがたくさん詰まっていました。屋根裏で眠る古道具たちも貴重なものばかりです。
今よりも、すこし手をかけて丁寧に暮らしたい方に是非ともオススメです。

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