移住事例 / 米原市山東地域

これからの人生を考えた時、行きついた米原での暮らし!

移住事例 No.014 / 米原市山東地域

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一歩お宅におじゃましたら、ここは中世ヨーロッパの邸宅かしら??と、頭が混乱するほどがらりとイメージが変わる、落ち着いた素敵な空間。
里山が近く、田園風景の広がる自然豊かな中にありながら、駅近で、生活の利便性のいい場所。人生の岐路を華麗に飛び越えた、ヤマシロさんの暮らしをご紹介します。

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空き家に恋した人

ヤマシロさん

京都市内と大阪の中心部の2拠点生活から今年、米原市へ移り住んだヤマシロさん。白い磁器にお気に入りのデザインのシートを貼ったり、専用の絵の具で絵を描いてオリジナル作品を作る、「ポーセラーツ」の先生です。
米原で週3回開いている教室には、大阪時代の生徒さんも通われているとのこと。教室をする傍ら、大阪へ電車通勤もしています。「都会と自然豊かな場所を行ったり来たりすることが、ここなら時間的にも体力的にも不自由なくこなせます。思っていた以上に便利で快適なんです!」と、にっこり語ってくれました。


きっかけはコロナ禍、「都会にこだわっていたわけではない自分に気づく」
大阪でバリバリ働いてきたヤマシロさん。大きな通りに面し、地下鉄の駅が家から30秒の近さ。仕事もプライベートも、なんら不便なことはなく楽しく生活してきたが、突然襲ってきたコロナ禍でこれからの人生を考えた時、「天気が良くて窓を全開にしたいけどできないってことに、あれ?これはおかしい、と。本来、都会に住むこだわりを持ち合わせていなかったことに気づきました」と岐路を振り返る。
自然豊かで空気のきれいなところ、しかも、交通の便が良く、実家のある京都や勤務先の大阪にも1時間圏内という条件を立て、米原市が候補に挙がった。2020年4月にまいばら空き家対策研究会に利用登録をし、いくつか紹介された地域や空き家の中から現在の家に決定した。移住者向けの米原市の補助金があったことも後押ししたという。
「コロナ禍で自粛期間中だったので、ホームページを見てメールでのやり取りをしばらくの間させてもらい、2020年6月に、生まれて初めて米原に下り立ちました(笑)その時に紹介されたこの家の玄関に入った瞬間にここだ!ここしかないでしょう!といった感じでした」と笑う。




DIYに挑戦!自分好みの素敵な内装にリノベーション
家自体は、昔ながらの頑丈な日本家屋。でも、ヤマシロさんの好む内装や生活するイメージは、華やかで明るくそれでいて清楚、シンプルでスタイリッシュな雰囲気(と筆者は感じた笑)。
オーストラリアに留学経験があるヤマシロさんは「自然の中に建つ可愛らしい家や暮らしぶりのイメージが、潜在意識の中にあったのかもしれません」と話す。
自分好みに改装するため、まずはリビング・ダイニングルームをDIY。白を基調とした床と壁に、ご自身の作品を収めた食器棚、ゴージャスなシャンデリアを配した。
「ネットで調べて、道具から揃えて、動画を見ては研究をして、壁紙をはがしたりペンキを塗ったりと、コツコツやりました」。
ポーセラーツの作品同様、初心者とは思えない素敵な仕上がりに、女子力の低い筆者も思わず声が上がる。「かわいい!!」と。今後は、玄関ホールの壁を漆喰で塗ったり、2階の部屋を女性専用や外国人向けのゲストハウスに改装することも検討中だそう。



教室には大阪からも生徒さんが通う
ポーセラーツは、白い磁器にお好みのデザインの転写紙を貼って手軽にオリジナル作品ができるというもの。絵や文字を筆で描くこともできる。
磁器には、お皿やコーヒーカップ、人形などの置物まで、たくさんの種類がある。ヤマシロさんの教室では、この素敵なリビングで指導を受けながら作品づくりをしたあと、裏にある電気炉で焼き付けを行い、後日完成品が手元に届く。
大阪の都会的な中で取り組むのもいいが、やはり、美しい自然の景色を見ながら作品に向き合う時間は格別だろう。
「大阪の時の教室は立地的に街なかで、たくさんの生徒さんが通いやすい環境だったというのも魅力で、盛況でした。こちらに来たら、また『ゼロ』からの出発になるかもしれないな、と覚悟をしていましたが、都会とは違った環境を気に入ってくれる生徒さんが、引き続き通ってくれたりしています。ありがたいです」とヤマシロさん。
地元の生徒さんが増え、都会との交流もあり、地域への相乗効果が楽しみである。
筆者も、習ってみたいものがまた1つ増えた!

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恋する、空き家。
家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。それが、恋する空き家プロジェクト。


まいばら空き家対策研究会は、ご縁をつなぐお手伝いをしています。
ご紹介にあたっては「直接会ってお話し」させていただくことをとっても大切にしております。

興味のあるかたは、まず一度、まいばら空き家対策研究会までお問い合わせください。









移住ウラばなし

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ヤマシロさん

【便利な田舎を楽しむ】
電車で移動の時は駅が近いし、車でのお出かけも幹線道路やインターチェンジが近く遠出も苦になりません。明るく、開放的な住宅街で、自然の残り具合と開発のバランスが良いと感じていて、「程よく田舎」なところが気に入っています。
食材や日用品などの買い物は不便な点はなく、デパートに行こうと思えば大阪や京都に行けばいい。
お隣の長浜は観光客が結構多いということも初めて知ったのですが、ビジネス的に観光のお客様向けの教室の展開もできるかな、なども考えたりしています。

【自分でリノベーションを楽しむ】
ネットでなんでも調べることができ、動画でやり方を学ぶこともできるので、できることは自分でやってみようと思っています。
クロスを張り替えることはできるようになったので、次は玄関や和室の壁を、漆喰などで塗る作業をしてみたいです。





取材をしてみて


カワムラ

取材当日は真夏の太陽がまぶしい、この夏一番の暑さだった。車を停めた場所から5分ほど歩いて到着。
そのわずかな距離でも、道端にお地蔵さんがいらっしゃって、青々とした稲穂が美しく静かで、炎天下を歩くのが不思議と苦痛ではなく、この場所の良さを十分感じることができた。
ヤマシロさんの作品はどれも洗練されていて、品があり、華がある。この場所の風景を切り取ったような優しさも加わって、さらに素敵な作品に仕上がっていく。
「ちょっと中を見せてもらってもええかな~?」ご近所の顔見知りの人が声をかけると、「どうぞどうぞ、上がって見ていってください」と優しい笑顔で招き入れるヤマシロさん。
ゆっくりと地域に溶け込み、米原のことをもっと好きになっていってください!








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