恋する空き家♡プロジェクトのはじまり

 

まいばら空き家対策研究会の恋する空き家♡プロジェクトとは?

滋賀県米原市で活動する「まいばら空き家対策研究会」は、
日々、市内に増え続けている空き家情報を整理し、
移住定住を希望する人たちや空き家を借りて、新しい生活をはじめたい人たちへの
紹介をしている非営利団体である。

持ち主、住みたい人の双方がスムーズに、
また心地よく今後の生活がはじめられるように知恵を絞って
サポートし、現在までに多くの実績を上げている。

しかし、「空き家」にはその物件によってさまざまな異なる条件や、
大家さんの思いなどがあり、普通の不動産物件の賃貸や売買のようには
いかない部分も多いのが現状のようで、
「まいばら空き家対策研究会」は頭を抱えていた。
そんなある日のミーティングで・・・。

 

「空き家」の難しいところは、普通の不動産物件みたいに
全部同じ条件ではないということやろうな。
全部の家に、いろいろな条件がある。
紹介してすぐに住めるような物件はとても少ない。
大きな修繕が必要だったり、トイレが水洗じゃなかったり、
お風呂が薪やったり・・・。
空き家や古民家にはいろんな問題や条件が
ついているからそこを理解してもらうのが難しいなぁ。
研究会は、ただ単に空き家を紹介する団体ではないからね。
家に住むということは、その地域に住むこと。

地域にうまく溶け込めるお手伝いを
させてもらわないとあかんなー。

そこらへんをうまく伝えられていない
私たちも悪いところありますよね。
やっぱり見に来てもらう前に
ちゃんとした情報を伝えておくことも必要だと思います。
空き家は個性が強いですから、余計にしっかり
情報を伝えないと。
でも、個性があったり、
条件がいろいろあったりというのは、
誰かに「人」を紹介するときと
同じじゃないかな?
え?
人にもみんな、個性がある。
それに問題のない人なんて
どこにもいてない。
いいところも、悪いところももち合わせているもんや。
でも、欠点を上回る魅力をその人から見つけて
人は幸せを捕まえていく。。。
空き家にも、この先長く住むんやから
この「わかりあう」段階が
ほんまは一番大切で、楽しいということやね。
それは、つまり人間でいうと・・・「恋」の段階ですかね?
そう、「愛」になる前の「恋」や。

空き家のいいところも、わるいところも、「個性」。
その「個性」をしっかりとわかってもらって
気持ちよく住んでもらいたい。
生活環境もひっくるめて、末永く愛してもらいたい。

家と借り主の「恋」のお手伝いかー。
なんかロマンチックや。
しかし、ええこというなー。
そしたら私たちは、キューピットですね!
米原市にある空き家に「恋」してもらえるように
がんばって情報を伝えないと!
言い方はわるいけど、
空き家には「誰でも住める」ワケではない。
「地域に住む」という事は双方、ミスマッチになってほしくない。
研究会としても、新しい住人と地域が仲良くなれるように
仲人としての責任とプライドをもってやっている。

たしかに、今はそのへんがちゃんと伝わってないかもしれんね。

これからはただ紹介だけじゃない。
情報をしっかりと発信して空き家と恋してもらう
そう、
・・・「恋する空き家プロジェクト」や!
恋か…恋はいいですよ!恋は!
いろいろあるから、会話が大切。
借り手さんにとっても家を引っ越すということは、一大事。
貸し手さんにとっても、資産に関する重要なこと。
ミスマッチがないように、
ただ情報を発信するだけではなく、
「恋」が「愛」に変わるまで慎重に進めないといけない。
なるほど。
それで具体的にどうしたらいいでしょうか?
・・・それは、
まぁ、ちょっと、役所に相談しにいこか?
そやそや、
わしらはパソコンもよう触らんし、
情報発信言うても・・・。
わからん事は、相談しにいったらええわ。
ほんならいきましょか。
「よっこいしょっと。」



・・・こうして、
かけがいのない「恋人」と出会うように、
素敵な家との出会いを進めるプロジェクトが
2016年春、幕を開けました。

【モットー】
 

 

ひとつ、空き家情報をわかりやすくお伝えします!
ひとつ、大家さんのインタビューも掲載して「家」について本音で語ってもらいます!
ひとつ、実際に空き家に恋して移住した人の生の声をお届けします!
ひとつ、田舎暮らしを支えてくれる企業や団体を紹介します!
ひとつ、気になるお金のこともしっかりお伝えします!

 



【仕組み】


はじめに少し知っておいてほしいこと

「まいばら空き家対策研究会」はいわゆる、不動産屋さんではありません。

私たちは、「地域」との仲人であり、住みたい人と持ち主のきもちの仲人だと思っています。
売買契約や賃貸契約そのものは、
住みたい人と持ち主で直接やり取りいただきます。
私たちは、家の物件(建屋)としての条件もお伝えしますが、
その家の歴史や環境、持ち主の想いを伝えています。
伝統や想いを汲んで、感じながら住んでくれる人に家を紹介したい。

家に住むということは、その地域に住むこと、地域と会話できること。
会話しようとするきもちがあるかどうかがとても大切です。
そのため、住みたい人とは、
研究会として必ず「直接会って」面談をさせてもらっています。

後々のミスマッチを防ぐためにも、
家族構成など細かいことも根ほり葉ほり聞かせてもらうかもしれません。
しかしそれは、住みたい人と持ち主の双方の幸せのために
とても重要なことだと考えています。
他にも家の持ち主さんだけでなく、
自治会長さんにも会っていただきます。
自治会長さんと話すことで、
今後生活をしていく上で、地域とのコミュニケーションが円滑になるからです。

交渉が進んでいくうちに、こじれることもあります。
登録いただいたのに、なかなかマッチングできない物件もあります。
値段だけで移住したいという問合せもあります。
大改修が必要すぎて、研究会として困る物件もあります。

だから、研究会で一人一人と、会話をしていきます。
家の、ひとの、地域の物語を研究会では住みたい人に
伝えることを、一番大切に対応していきます。

その先にきっと素敵な「恋」が芽生えると信じて。





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