移住事例 / 米原市山東地域

開放感がたまらない!庭のある大きな家でのんびり子育て

移住事例 / 米原市山東地域

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シンプルで、素材の良さが際立つ、古民家をリフォームした素敵な家。梁や柱は、太いケヤキなど今ではなかなか手に入らない木材を使い、ベンガラを施した木戸や広い玄関土間が残っています。昔ながらの日本家屋の良さをベースに、安心安全、快適に暮らせるように、センスやアイデアが散りばめられています。ドラマやCMに出てくるような、懐かしくておしゃれで、居心地のいいSさんの家と暮らしをご紹介します。

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空き家に恋した人

Sさんファミリー

大阪出身のご主人と、長浜市出身の奥様、お子さんは6才、3才の2人。大阪で結婚されて5年、お子さんが生まれたことをきっかけに、のびのびと暮らせる場所を求めて米原市を訪れ、広い庭のあるこの家が気に入って購入。リフォームが済み、今年の春から家族そろっての新しい暮らしが始まりました。


家族みんなが知らない土地で、1からスタートしたい!
大阪での新婚生活5年ほどを経て、子育てが始まると同時に移住のことも考え始めたというSさん。奥さんが生まれ育った環境がいいな~と漠然と考え、家族全員が知らない場所で新生活をスタートしたいという思いから、出身地・長浜のお隣、米原市にターゲットを絞ったという。
空き家バンク登録物件を2、3軒内覧したあと、広い庭があり、家自体のつくりが頑丈で立派だったこの家に決めた。
「家庭菜園をしたいので、広い庭に憧れがありました。家の土台がしっかりしていて、建具なども好みのものがきれいに残されていて、リフォームし甲斐があるなぁと嬉しくなって。所有者さんや近所の方もとても良くしてくれてありがたかったです」とにっこり。
大阪で暮らしていたのは集合住宅で、階下の住人に気を遣い、なるべく物音を立てずに生活していたと振り返る。今は泣こうが、騒ごうが、歌おうが、それほど気にすることもなく、家でも外でも走り回れる。空が広くて開放的、自然に囲まれた、子育て世代には最高の立地だ。



ちなみに、「移住する前に準備したこと」として話してくれたのが、車のこと。「2人で普通自動車免許を取り、車を購入しました」という。皆さんなんとなくご存じだと思いますが、田舎に暮らして子育てと言えば、車は必須。必須が言いすぎなら、無いよりあったほうがいい。買い物や保育園などの送り迎え、お出かけに、車があるとやはり便利なのだ。
ちなみにご主人は、大阪での仕事を辞めてこちらに来て、新たに建築関係の仕事に就いたという。車社会ではあるが、通勤はもっぱら自転車。それも田舎(米原)では「あるある」で、とても快適・素敵なことだということを強調しておきたい(笑)。



リフォームのこと
元々こちらの家は、4つの和室が田の字のように構成されている、日本家屋ではよく見かけるタイプの家。奥の二間が寝間と仏間、手前の二間が応接室と、いわゆるキッチンダイニングの間。南側に縁側があり、キッチンの奥にはお風呂やトイレなどの水回りを集約させ、物置などもある。日当たりや風通しを良くして快適性を上げ、生活動線を考慮して設計された間取り、日本家屋は本当によくできていると感心する。
Sさんは、それらをベースに一部を板の間にリフォーム。仕切りをなくしてさらに開放感を持たせ、きれいに残されていたガラス入りの建具は、大きさを微妙に変えて新しい板の間のサイズに合わせ、ピッタリと納めた。適度な目隠しとしても、灯り取りとしても、雰囲気も完璧だ。
家族で食卓を囲むダイニングテーブルは、廃材を利用したご主人のDIY作品で、この空間にマッチしている。
仏壇があったスペースは、新たにシンプルな可動式の棚を設けた。また、家族のクローゼットは動線を考慮したオープンスペースに設置。家のつくりを大幅に変えることなく、上手にできた隙間を利用して作り付けの棚を配置し、子どもたちが自分で整理整頓できるようになっている。真似したい工夫やアイデアがいっぱい。
「2階はまだ造作のない空間で、リフォームの時に出た木材の切れ端や古い材料なども、なんとなく捨てられずにストックしています。ゆくゆくは子ども部屋などを作りたいと思っています」と、夢が広がる。



地域のこと、ご近所づきあいのこと
取材中、ご近所の方が「イタチキュウリがあるんやけど、食べたことあるかぁ?? 食べるかぁ??」と、玄関に顔を出した。「いただきます~、イタチキュウリ?? 食べます~」というやり取りをほほえましく見物。聞けば、よく野菜を持ってきてくれるそうだ。
こういう近所づきあいが自然にできる環境って、やっぱりいいなぁと思う。適度な距離と見守りがあり、お互いが少しずつ気を遣いながら、お互いができることで恩返しを積み重ねていく。Sさんが、この地域のこの家に決めたのも「子どもが増えている地域と聞いて、とても魅力を感じました。お年寄りの方が、子どもは地域の宝だから、子育て中の人が移住してくれるなら大歓迎です、と言ってくれたのも、とても心強かった」からだという。
米原には、まだまだこういった地域がたくさんある。
そうそう、イタチキュウリとは、大きく育ちすぎて黄色っぽくなったキュウリのことで、スライスして酢の物にしたり、出汁で炊いて食べたりするのが一般的(かな?)。湖北ではおなじみの、美味しい夏野菜のひとつである。

さて、そのほかこの地域では、お寺さんに近所の子どもたちが集まって、遊んでいる風景が良く見られるという。この夏は、住職さんが見守る中、花火をしてくれたりカレーを作ってみんなで食べたりと、コロナ禍で気をつけながらも楽しいイベントが開催できたようだ。
そういった子どもの見守りも、最近では、できている地域が少なくなりつつあるだろう。
「集団登下校で、上級生が下級生や転校してきた子を親切に面倒見てくれて、とてもお世話になっています」とSさん。その子どもたちがやがて大人になり、地域を盛り立てていく人材に育っていくに違いない。

Sさんファミリー、米原にようこそ!

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恋する、空き家。
家そのもの。歴史。環境。大家さんの想い。地域。-空き家に恋して、地域に住んでほしい。それが、恋する空き家プロジェクト。


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取材をしてみて


カワムラ

お寺のお坊さんが子どもたちを集めて、遊ばせてくれて、学ばせてくれて、ごはんやお菓子まで用意してくれるなんて、昔話や時代劇に出てくるようなシチュエーションで感動!
米原の底力を見た気がしました。そのことに魅力を感じてくれたSさんも最高です!末永くよろしくお願いします~








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