移住事例 / 米原市山東地域

フランスから米原へ~江戸期築の古民家でDIYを楽しむ

移住事例 / 米原市山東地域

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真っ白い外壁に赤いベンガラのアクセントが青空に映えます。こちらはリフォーム後の古民家の外観。ご主人の手作業によって生まれ変わったものです。背後に伊吹山、里山のグリーン、細く流れえる水路にかわいい野草、鳥のさえずり。大自然の中にありながら便利な地域の大きな古民家を、ほぼ全てDIYされたエルゴットさんの家におじゃましました。

プロフィール写真
空き家に恋した人

エルゴットさんファミリー

フランスから来日された大学講師のご主人と、愛知県出身の奥様、お子さんは5才、3才の二人。2021年に購入したこちらの古民家は、水回りをはじめとするほぼ全てのリフォームを、工務店さんの協力を仰ぎながらご主人自らが手掛け、素敵な内装や配置されている家具には、インテリアコーディネーターをされている奥様のセンスやアイデアが光ります。これからも「住みながらリフォーム」。お二人の快適な住まいづくりは、まだまだ終わらないそうです。


米原は素晴らしい!!
日本の大学で知り合われ、結婚されたエルゴットご夫妻。お子さんも生まれ、自然の中で伸び伸びと子育てをしたいという希望もあり、田舎での生活を検討されたという。
移住の条件は、日本らしい文化があり、風情があって、敷地が広いところ。そんな中、米原を訪れたお二人、「街道や文化が栄えて、古い建物がたくさん残っていることに感動しました。広い土地もあり、人柄も良く、田舎の風景が身近にあるのに生活には便利な点が多いことも気に入りました」とにっこり。子どもたちにとっても、伊吹山をはじめとする雄大な景色や四季を感じる自然の中に、しっかり遊べて学べるフィールドがあることや、図書館、資料館、文化センター、文化ホールなどの文化施設が十分にそろっている、ということも決め手となって、2021年にこの古民家を購入された。



さらには、「車にまつわる日々のストレスから解放されました。名古屋では、日常生活の中で交通渋滞や駐車場待機問題、駐車料金がかかることは当たり前でしたから。遠くに行かなくても素敵な音楽を近くのホールで聞くことができて、多彩なイベントもあって、文化レベルは申し分ありません(笑)」とのこと。大絶賛、大好きになった米原での生活が始まった。
「ニンジャの家を買ったらしい」と、地元フランスの友人から聞いてびっくりされたというご主人。また、名古屋の友人からは、田舎に引っ越してしまって買い物など不便だと思うから何か送ろうか?などと心配されることもあると笑う奥様。確かに、そんなイメージもあるが、実際は徒歩数分の場所にコンビニがあり、スーパーやドラッグストアも充実している。「外に一歩出たらすごく便利だけど、騒音もないし、景色が抜群です」と地域への愛着もひとしおだ。



リフォームのこと
購入後の2021年冬、当時の住居のある名古屋からご主人が通いながら片付けや掃除をはじめ、2022年春に米原の別の場所に家族で転入、ご主人による「解体・リフォーム」が本格的にはじまった。その年の夏から秋にかけては、工務店さんによる工事も同時進行し、2022年末に「住める」までのリフォームがほぼ完了、2023年春に引っ越しされた。
ご主人は「フランスの実家は1740年代の家を改修しながら代々住み継いでいます。父もDIYをする人で、小さいころからその様子を見てきました。フランスでは、家の改修を自分でやることが多いです」と話してくれた。なるほど、筆者が最初におじゃましたのは2022年の夏。あらゆる壁、床、天井がはがされて、元の家の原型はなし、これからの改修工事に他人事ながら途方に暮れる思いがするほど、大掛かりなDIYの始まりだった。
というわけで、ビフォーの写真はコチラ↓

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まだまだリフォームは終わらない
リフォームについては、まずは工程表や設計図を作り、二人で大体の予定を立てた。そして、リフォーム作業中は、毎晩、子どもたちが寝た後に二人でミーティング!「今日のテーマ」を決めて、次の日の作業工程・完了の目標を決める、というやり方をしてきたそうだ。快適な住まいづくりをするという共通の目標に、趣味嗜好が合い、お互いを補い合える感性を持ったお二人が知恵を出し合えば、素敵な家ができること間違いなし。「動線、間取り、水回り、お金をかけるところ、節約するところなど、二人で自由に思うように描くことができて楽しかったです」とにっこり。
パントリーや洗濯室など、便利な機能が満載で、壁紙やインテリアも素敵でこのまま真似したいと思うほど。建具を取り外し、身長の高いご主人に合わせたり、色を塗り、美しく整えてまた納める、床に貼った無垢材に蜜蝋を塗る、などの工程は、家族で仕上げた部分もあり思い出深い。
「天井を貼るところ等、ミスをたくさんしましたが、やっていくうちに技術力も上がりました。これから手掛けるところは簡単に感じるでしょう」と笑うご主人。「ガウディの建築美」のように、未完の美がありつつ、常に改修しながら住み込んでいくという楽しみもある。
「玄関の土間打ち、壁貼りなど、まだまだやりたいところがあります」と、当座の目標もいくつかすでにある。
今後も新しくできたところ、変化したところをぜひ見させてもらいたい!
さて、現在までに完成しているところの写真はコチラ↓

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取材をしてみて


カワムラ

根掘り葉掘りしつこく聞いてしまったのが、「リフォームを進めるにあたって、お二人の意見が合わなくてケンカになったりはしませんか?」ということでした。家づくりは、人生でも大事な決定事項が目白押し(資金繰りのことなど含めて)、長丁場でもあり、意見を出し合ううちにお互い疲れも出てきて、不穏な空気が流れることがある(実体験済み)。それが「なかった」というお二人。コツや心掛けていたことは?「感覚が似ているので、そもそも意見が食い違うことが少ないのかもしれません。あとは、お互いの主張を受け入れて、納得がいくまで話し合っていくことかな~…楽しみながらできるといいですよね」なるほど、参考になりました!




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