隠居が素敵なお店に…!中山道沿いに靴のお店ができました♩

こんにちは!みらいつくり隊 あさいです。
HPに間取りを載せていますが、よく見ると…
これは「隠居」!
こんな感じでよく見ると、「住居部分」(母屋)の他にも倉庫・物置・隠居がついていることがあります。
※間取りには起こされていない蔵が付属している場合もあります
田舎のお家には、「隠居や倉庫がある」家が多いです。
農作業や手仕事、多世代同居の当たり前だった時代の名残でしょうか。
今とは違った生活のあり方を感じます。
わたしの今までのアパートに暮らしに比べたら、隠居や倉庫の二階の方が広い!(笑)
空き家の仕事にかかわりはじめたころ、田舎のお家についている隠居を見て
「え…?これが付属?こっちに住めるじゃん。」とその大きさに驚いたことを思い出します。
「邪魔な隠居がついている」
「使ってない倉庫なんていくらでもあるで」
「農機具が入れてあるから家は売れるが倉庫は売れない」
「しばらく開けていないからどうなっているかわからない」
「隠居にもこだわりがあるんや」
…など、調査に行ったり紹介したりする際の付属家に関しては様々な考え方や反応があります。
①どちらかというとマイナスポイント。
核家族化が進む今の時代。
二世代で住むことも少なくなっていて、母屋で広さは十分。
付属家がいらないと感じる方もいますよね。
車を停める場所がないから、つぶして駐車場にしまおう!という方もいると思います。
でも、壊すのにもお金かかる。
そのまま使わないと言っても建物が立っていればいずれは朽ちてしまうわけだし…。
(実際に既に壊れかけていて除去が必要なこともあります)
たとえば「外トイレ」がついていたら、活用って言われても難しい。
荷物が放り込まれていて、母屋だけでなく付属家の家財道具の処分も大変そう。。。
みたいな「余計なものがついてくる」感が否めない場合も。
②何かに使えそう!面白い!
一方で、違った建物や空間がいくつも敷地内に存在する面白さみたいなものもあります。
特に、母屋に自宅、蔵や隠居で商売をしたいなど、
プライベートな空間と分けて何かしたい(住み分けをしたい)人や
物を置いておく人、作業所が必要な人にとっては魅力的に思えたりもします。
都会ではお金をかけて自宅から離れた場所に「ストックルーム」を借りている人もいますもんね。
なかには水道や電気が引いてあって生活できるようになっていたり、
昔の道具が発掘されるような「蔵」があったりもして。
わたしはなんだか「付属家」に対していつもワクワクする気持ちを抱いてしまいます。
秘密基地みたいな…?
というわけで!
今回は、隠居も蔵もついていた空き家を購入された移住者さんが
隠居を改装されてOPENされた靴屋さんに行ってきました👟👀!!
フナナカ子ども靴店・洋装店
中山道、柏原宿。
何度来ても、いい雰囲気!
隣の関ケ原から歩いて訪れる人も多いんだとか。
「歩く」「街道」は、靴屋さんにぴったりの場所に思えますね☺!!
紹介するお店は、柏原駅からも歩いていけるところにあります。
今回お店に生まれ変わったのは、こちらの「隠居」!
隠居らしく(?)中山道から少し奥へ入ったところ。
この辺りは通りに面するお店も多かったので、細長く奥に続く土地も多いです。
秘密基地みたいでわくわく!
before☟
after☟
外観もきれいになっています!
駐車スペースもあります。
※この敷地の草刈りが夏はものすごく大変だったんだとか…💦
さっそく、中に入ります!
一階:子ども靴と「足育」のお店
じゃじゃん!
1歳から小学生くらいを対象とした子ども靴が並びます。
このお店は靴を売っているだけでなく、
足裏のバランスや歩き方の癖を見てもらえます!
足の裏の刺激は脳に作用したり、幼い頃からの歩き方は発達・発育にも大きな影響を及ぼします。
親子で訪れて「足」や「靴」についてアドバイスをもらいながら、お子さんの足の発育を支えてもらえます☆★
店主の船中さんのお話もとっても興味深いので、ぜひ直接お店に会いに行ってみてください☺
ちっちゃい子の靴ってなんでこんなにかわいいの・・・
続いて、二階に上がります!
二階:紳士靴/服のお店
雰囲気がガラッと変わり二階には紳士靴が売っています。
売り場もかっこいい…!え、ここ米原?(笑)
もともとはECサイトのみで運営していたこのお店。
日本で唯一、Grant Stone(グラントストーン)という米国の紳士靴ブランドの靴が買えるお店です!
ECサイト:Grant Stone | ゲットゴーイング (getgoing.co.jp)
出かける準備はできているか?
このかっこ良すぎるコンセプトとともに、「いい靴を正しく履くこと」への魅力を伝えています。
靴は、毎日履いて出かける相棒。
大量消費社会において、一生モノの靴と出会うこと。
気に入った靴を履いて、出かけること、歩くこと。
自分の身に着けるものにこだわることで日々を楽しんで、おとなが何歳になっても”カッコつける”ことが、
これから大人になる子どもたちにとっての責任であるとフナナカさん。
「かっこいいのに一日履いても疲れない革靴」!
靴に合わせて店主がセレクトした洋服や小物も購入できます。
田舎に店舗を構える
現代は、ネット社会。
リモートワークでどこでも仕事ができるからこそ、田舎暮らしの選択肢が幅色くなっているのも事実です。
田舎では、もちろん集客の面で、都会に比べて難しい面もあるはず。
田舎に住んで全国のお客さんを相手にネット上で商売をするのも一つの移住の形。
でもこうやって、空き家を使って、こだわって。
想いのこもった「実店舗」を構えることを選ぶ人もいます。
お店に足を運び自分の目と体を使って情報を得に行くこと。
まいばらには、わざわざ訪れたくなる、素敵な店主に出会いに行ける場所があります。
東京・名古屋方面から大阪方面へ行く途中に位置する米原。
まいばらの、都市部からのアクセスの良さ。
そんな素敵なお店を構えるのにもぴったりの場所かもしれません。
この店を通してまた、新しい人の往来がうまれますように!
壊した方がいいかなと思われがちな付属家の活用も、
アイディア次第でこんな空間を生み出し、新しい物語が始まります。
あなたも是非、米原の空き家で自分だけの物語を楽しんでくださいね!!
実際にお店に行って、空き家を改装された店主さんに会いに行くのもおすすめです。